一人体験劇
「ADDICTION 〜今日一日を生きる君〜」
◆薬物依存症で苦しんだ体験を一人体験劇に◆
私は薬物を使っていた。そして大切な弟を薬物の世界に引き込んだ。だから薬物やるな、なんて偉そうに言わない。ただ、薬物やったらこうなるよって実感込めて伝えたい。
幼い頃から目立ちたがりで、思春期には暴走族、薬物と、仲間と一緒に好き勝手やってました。何をやっても、いつも中途半端な自分がいた。芝居は22歳から始めたが、並行して薬物も使いつづけていた。やめなきゃと思いながらもやめられませんでした。その頃、弟の状況がおかしくなり始めました。「自分が薬物教えたせいだ。なんとかしなければ」と自分を責め、必死になり、薬物に振り回される日々が始まり、家族まで真っ暗闇のどん底に落ちてゆきました。誰にも言えず、生きるも死ぬもままならないときに、薬物依存症回復施設ダルク、そして家族会に繋がりました。そこで初めて薬物依存症という病気を知り、私たち家族も共依存症という病気だと知りました。家族会では、誰にも話せなかった胸の内をさらけ出し、仲間とともに依存、共依存について学びました。
私は自分の過去をさらけ出し、家族の恥をさらしながら、今も薬物から逃げています。そうすることで薬物に戻らないでいられる。もう中途半端はやめにしたい。役者である自分、薬物依存症者である自分、共依存症者である自分、そんな私にできること、自分のために、薬物依存症をテーマにした一人体験劇「ADDICTION~今日一日を生きる君~」公演活動続けて行くことです。
これが私の新しい生き方です。
一人でも多くの人に観ていただきたい。
今日一日ありがとうございます。
内谷正文